
洋菓子の廃棄ロス対策!吸水シートで品質とコストを改善
USEFUL
記事公開日 : 2025/12/17
洋菓子製造において、指先から伝わる生地の弾力やクリームの状態は、品質を決定づける重要な要素です。
しかし、衛生管理の高度化に伴い手袋着用が不可欠となる中、多くのパティシエ様が"作業性の低下"や"指先感覚の鈍化"に頭を悩ませています。
一般的な手袋では実現できない"素手のような感覚"と"衛生面"を両立する解決策として、現在、食品業界で急速に普及しているのが「ニトリル手袋」です。
本記事では、ニトリル手袋の素材特性や、繊細な作業を要する現場に最適な理由、そして失敗しない選び方のポイントについてご紹介します。ぜひ最後までお読みください。

ニトリル手袋とは、ニトリルゴム(合成ゴム)の使い捨て手袋です。
医療機関から食品製造工場まで多岐にわたる現場で採用されていますが、その最大の特長は"強度" と "柔軟性"の高度なバランスにあります。
天然ゴム(ラテックス)を使用していないため、ラテックスアレルギーのリスクを回避でき、使用者の安全確保という観点から、現在の食品業界における標準的な選択肢となっています。
洋菓子製造の現場において、手袋の選定は作業効率に直結する重要な課題です。
比較対象となる"ポリエチレン手袋"は安価ですがフィット感に乏しく、"塩化ビニール手袋"は可塑剤の溶出懸念や耐油性の低さが課題となります。
対してニトリル手袋は、体温によって素材が柔軟になり、手の形状に合わせて伸縮する性質を有しています。
これにより、長時間の着用でも疲労感が少なく、素手に近い作業性を実現できる点が、多くのプロに支持される理由です。

繊細な作業を要するパティシエ様にとって、手袋のダブつきは作業精度の低下を招く要因となり得ます。
指先の余りは、デコレーション時にクリームへ接触するなど、製品ロスにつながるリスクもあります。
ニトリル手袋は伸縮率が高く、指先から手首まで隙間なく密着します。
この高いフィット感こそが、使いやすい手袋として求められる要素であり、装着している違和感を極限まで減らすことで、パティシエ様が技術を最大限に発揮できる環境を提供します。
アラザンの配置やチョコレート細工の組み立てなど、ミリ単位の精度が求められる工程において、手袋のグリップ力は不可欠です。
薄手(極薄)タイプのニトリル手袋を選べば、生地が薄いため、指先の感覚を損ないにくく、滑りやすい小さなパーツも確実な把持を可能にします。
製菓の現場では、視覚だけでなく「指先の触覚」による判断が品質を左右します。
スポンジの弾力や生地の状態、クリームの温度変化などは、厚手の手袋では感知しにくい情報です。
薄手(極薄)タイプのニトリル手袋は、熱伝導や触感の伝達性に優れており、素材の状態をダイレクトに指先へ伝えます。
手袋に指先感覚としての性能を重視されるパティシエ様にとって、情報を遮断しない「薄さ」は、安定した品質管理を行う上で欠かせない機能といえます。
ニトリルは強靭な素材ですが、薄手(極薄)タイプだと破れやすいという懸念が挙げられることがあります。
これは主に、サイズ不適合や装着方法に起因するケースが見受けられます。
ニトリルは引張強度に優れますが、限界を超えた負荷や、爪による局所的な圧力には注意が必要です。
しかし、適切な使用条件下ではビニール手袋よりも格段に高い耐久性を発揮します。
製造工程での異物混入リスクを低減し、作業の中断を防ぐためにも、物理的強度の高いニトリル手袋の導入は大きなメリットとなります。
手袋の選定において、厚みは“作業性”と“耐久性”の両立が難しいです。
パティシエ様の繊細な作業には、指先の感覚を損なわない「薄手タイプ(極薄)」が推奨されます。
もし現在使用中の手袋が作業しづらいと感じられる場合は、用途に対して手袋が厚すぎる可能性があります。
作業内容に応じた適切な厚みの選定が、業務効率化の鍵となります。
繁忙期など長時間の連続着用が必要な場面において、手袋の素材特性は疲労度に影響を及ぼします。
硬い素材の手袋は、指の屈伸に伴い反発力が生じ、着用者の握力を消耗させる原因となります。
対して高品質なニトリル手袋は、少ない力で伸縮し手の動きに追従するため、長時間の作業でも疲労が蓄積しにくい設計となっています。
使用者の負担軽減は、集中力の維持およびミスの防止にも寄与します。

食品製造の現場においては、必ず「食品衛生法適合」の商品をご選定ください。
工業用等の商品には、食品接触を想定していない成分が含まれている場合があり、コンプライアンスの観点からも注意が必要です。
また、カラー選びも重要です。異物混入対策としては視認性の高いブルーが一般的です。
ニトリル手袋には、着脱を補助するパウダーが付着した「粉あり」と、「粉なし(パウダーフリー)」があります。
洋菓子製造においては、粉の飛散による製品への混入を防ぐため、「粉なし」の選定が必須条件となります。
以前は粉なしタイプは着脱しにくい傾向にありましたが、現在は内面加工により、粉を使用せずともスムーズな着脱が可能な手袋が流通しています。
フィット感を最優先する場合、サイズ選定は非常に重要です。
サイズが合っていない場合、作業中のズレや圧迫感の原因となり、破れやすい事象を招く要因ともなります。
幅広いサイズ展開のある商品から、サンプル等で実際に装着し、作業者の手の形状に最適なサイズを選定することが重要です。
昨今の衛生意識の高まりを受け、食品業界全体において衛生管理基準の見直しが進んでいます。
お客様も店舗側の衛生対策に敏感になっており、適切な手袋の使用は信頼の証となります。
かつてはコスト面から他素材を使用していたお客様も、作業効率の向上、従業員の手荒れ防止、そして対外的な衛生アピールを考慮し、高品質なニトリル手袋へ切り替える事例が増加しています。
使い捨て手袋の使用量増加に伴い、廃棄物削減は企業の社会的責任(CSR)としての課題となっています。
最新のトレンドとして、強度を保ちつつ薄膜化を実現し、原材料使用量と廃棄重量を削減した「省資源タイプ」のニトリル手袋が注目されています。
また、製造時のCO2排出量を抑制した商品なども登場しており、環境配慮型製品の導入は、SDGsへの取り組みを示す有効な手段となり得ます。

使い捨て手袋は、細かい作業がしにくい、すぐに破れてしまい交換頻度が高い、環境への配慮も気になるーー従来のニトリル手袋が抱えていたこれらの課題を、解決するのがエフピコ商事株式会社のプライベートブランド商品「ニトリルグローブUPS(アップス)」です。
本商品は、長年現場で作業効率を阻害してきた悩みを解消し、「素手感覚」での作業を可能にしたニトリル手袋です。
ニトリルグローブUPSは、Mサイズ1枚重量2.5gを実現した超極薄手のニトリル手袋です。
この極限の薄さで、指先へぴったりとフィットします。
その結果、まるで素手感覚に近い状態で作業ができ、微細な力加減の見極めや指先感覚の向上を可能にします。
特に製菓・製パン業界のトップパティシエの方々からは「装着感が全くない」「つけているのを忘れてしまう感覚」とご好評をいただいており、繊細な盛り付けや細やかな作業に最適です。
伸びが良く、手首側から1枚ずつ取り出せる衛生的なパッケージも特長です。
「超極薄だとすぐに破れてしまうのでは?」という懸念は無用です。
ニトリルグローブUPSは、工場での製造工程や品質管理に徹底的にこだわることで、ニトリル手袋で軽量と強度を両立しました。
薄くても強度と伸びに優れているため、ナイフやゼスター(皮を削る器具)のギザギザ部分に触れても破れづらく、プロの現場でも安心してご使用いただけます。
使用したシェフからは、従来商品で発生していた装着時の破れが減り、ストレスなく作業ができるようになったとの声が多数寄せられています。
ニトリルグローブUPSは、高い作業性と同時に、持続可能な社会に貢献する環境配慮型の商品です。
最大の特長は、製造時のエネルギー利用です。
製造工場では、経済林として植林された木の廃材を有効活用した木材チップ由来のバイオマスエネルギーや太陽光発電といった、100%再生可能エネルギーを使用しています。
これにより、手袋製造時に発生するCO2の排出量を大幅に削減しています。
代表的な温室効果ガスであるCO2の排出係数は、0.03を実現。
これは、従来の化石エネルギー(LPG: 3.11など)に比べ、CO2排出量を約99%低減に貢献することを意味しています。
さらに、軽量であるため、商品製品を製造するために使用する原料自体が少なく、資源の有効利用、すなわち「減プラ」にも繋がります。
この環境負荷の少ないニトリル手袋を使用することは、エコ活動への取り組みとして非常に有用です。
ニトリル手袋は、単なる衛生用品にとどまらず、繊細な技術を要するパティシエ様の手指に隙間なく密着し、指先の感覚を損なうことなく作業をサポートする重要なツールです。
優れた耐油性はバターや生クリームを扱う洋菓子製造に最適であり、ラテックスアレルギーのリスクを排除できる点は、食の安全を守る上で大きな強みとなります。
特に、指先の感覚を重視するデコレーションや仕上げの工程においては、極薄かつ伸縮性に優れたニトリル手袋を選定いただくことで、素手と変わらない作業性を維持し、ストレスを大幅に軽減することが可能です。
厚さ、パウダーの有無、サイズ、カラーなどの仕様を総合的に検討し、適切な手袋を選定することは、美しいお菓子の仕上がりと業務効率の向上に直結いたします。
安全で効率的な作業環境の構築に向けて、ぜひ高品質なニトリル手袋をご導入ください。
当社では、本記事でご紹介したエフピコ商事のプライベートブランド「ニトリルグローブUPS(アップス)」をはじめ、プロの現場で支持される各種メーカーのニトリル手袋を幅広く取り扱っております。
商品に関するご相談は、お気軽に当社までお問い合わせください。
エフピコ商事が運営するECサイト「パックマーケット」では【必要な時に、必要なものを、必要な数量で】ご注文いただける便利さを提供しています。
ぜひチェックしてみてください。
パックマーケットでのご購入はこちら

エフピコ商事は、食品トレー・容器のリーディングカンパニーである株式会社エフピコのグループ企業で、食品包装資材の専門商社です。北海道、東京、大阪、広島、福岡の全国5拠点に本社および営業所を展開し、エフピコグループが有する全国9箇所の配送センターによる物流ネットワークを活用し、迅速で安定した商品供給体制を構築しています。「必要な情報」と「必要な商品」を「必要な時」に合理的な手段でお届け。容器・資材消耗品のワンストップサービス企業を目指しています。
社名 :エフピコ商事株式会社
代表者:代表取締役会長 小松 毅至、代表取締役社長 門田 恒敬
所在地:〒163-6034 東京都新宿区西新宿6-8-1 新宿オークタワー34F
設立 :1987年4月
事業 :食品包装資材を中心とした卸売・小売販売、ECサイト「パックマーケット」の運営
資本金:4億円