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”日本の食”を求める外国人観光客。飲食店のおもてなし術

記事公開日 :  2025/11/27

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”日本の食”を求める外国人観光客。飲食店のおもてなし術

近年、日本の食文化は世界的な注目を集め、インバウンド需要における重要な観光資源となっています。
訪日外国人の多様化が進む中、それぞれの国や地域からのお客様が、どのような基準で飲食店を選択し、どのようなサービスや体験を求めているのか。これらの理解は、今後の飲食業界における重要な経営課題の一つとなっています。
本記事では最新の訪日外国人観光客のデータから見る最新インバウンドのトレンドと日本のおもてなしができる資材について紹介します。
是非最後までお読みください。

2024年度の訪日外国人観光客に関するデータ

訪日インバウンド市場は2024年度、過去最高の実績を記録いたしました。
観光庁発表のデータによると、年間訪日外国人観光客数は3,686万9,900人(前年比47.1%増、2019年比15.6%増)を達成。
これは新型コロナウイルス流行前の2019年実績を約500万人上回る結果となっています。
訪日外国人観光消費額においても、総額8兆1,257億円という堅調な実績を示しています。
その内訳として、宿泊費(33.6%)が最も高く、次いで買物代(29.5%)、飲食費(21.5%)という構成比となっています。
また、国・地域別の消費動向分析では、中国を筆頭に、台湾、韓国、アメリカ、香港の上位5か国・地域で全体の65.7%を占める状況となっており、アジア圏を中心とした堅固な市場構造が確認されています。
参考:観光庁「インバウンド消費動向調査(旧 訪日外国人消費動向調査)」

“日本食”が日本に来る目的の1つ

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訪日外国人観光者における飲食サービスの調査結果から、注目すべき市場動向が明らかになっています。
調査によると、訪日前の期待度で「日本食を食べること」が82.8%と最上位を占め、実体験後の満足度は96.9%という極めて高い数値を示しております。
特に満足度の高いメニューとしては、肉料理(32.3%)、ラーメン(18.9%)、寿司(14.5%)が上位を占めています。
また、他の統計データにおいても、寿司・刺身、ラーメンを筆頭に、天ぷら、すき焼き、焼き鳥などの伝統的な日本料理が上位にランクインしております。
特筆すべき点として、単なる味覚的満足度だけでなく、以下の要素がある飲食店が高評価につながっています。

  1. スタッフの質の高い接客サービス
  2. ヴィーガンやハラルフード等の多様な食事ニーズへの対応
  3. 多言語対応の分かりやすい案内

出典:1) 農林中央金庫(2023)5カ国の訪日外国人に聞く日本の“食”. research_2023_02.pdf
2) TasteAtlas(2024)Eat Local in Japan
3) JETRO(2014)compare_6cities_rev.pdf
参考:農林水産省「日本食・食文化の海外発信」

最新のトレンドは「日本初心者」「SNS」「コト消費」

近年の円安を追い風に、訪日外国人観光客が大幅に増加しています。
特筆すべきは、日本の食文化や漫画・アニメなどのポップカルチャーに魅了された新規層の拡大です。
農林水産省主導のコンサルティング調査結果によると、インバウンド消費における重要な要因として、以下5つの特徴が挙げられています。

1.差異化価値の探求

海外市場における日本製品の独自性が、比較購買を促進する要因となっています。
例えば、韓国産と日本産のインスタントラーメンの食べ比べなど、商品の違いを楽しむ消費行動が顕著に見られます。

2.品質に対する信頼性

Made in Japan全般に対する「安全・安心」「高品質」というブランドイメージが定着しており、これは今後のマーケティング戦略における「日本の強み」として、他国との重要な差別化要素となっています。

3.SNSマーケティングの影響力

インフルエンサーマーケティングが購買決定に大きな影響を与えており、特に新規顧客層の開拓において重要な役割を果たしています。
日本食を経験したことがない人にとっては"未知の食べ物"となるため、信頼できるインフルエンサー、友人、観光ガイドのおすすめ情報を通じて食への探求心を喚起することが重要です。

4.体験価値の重要性

「モノ消費」から「コト消費」へのシフトが進む中、文化的背景やストーリー性を含めた総合的な体験提供が求められています。
日本語がわからないインバウンド客向けにも、魅力や付加価値の向上を図ることができます。

5.直感的な商品訴求

言語の壁を超えた商品理解を促進するため、パッケージングや商品名などで"どんな商品か"が直感的に伝わることが重要です。
また、食べ方や使い方が分かりにくいものはPOPやアプリ等による説明が必要です。
消費者行動分析から、訪日前(旅マエ)と滞在中(旅ナカ)で、情報収集チャネルが大きく異なることが判明しています。
事前予約段階では予約プラットフォームが、現地での意思決定にはGoogleビジネスプロフィールやSNS(Instagram、YouTube、TikTokなど)が主要な情報源となっています。

日本のおもてなし「食べ歩き」



先にも述べた通り最新の観光トレンドとして"コト消費"が挙げられます。
これは、モノやサービスの所有そのものではなく、体験や経験から得られる価値を重視する消費傾向を指します。
特に訪日外国人観光者に対して日本食を提供する際は、料理にまつわる文化的背景や歴史的文脈を付加することで、より深い価値提案が可能となります。
そうしたコト消費の一例として注目すべきは「食べ歩き」という観光スタイルです。
各種メディアでも頻繁に特集が組まれ、三重県のおかげ横丁や埼玉県の川越一番街商店街などが代表的な成功事例として挙げられます。
これらの地域では、一時期の観光地としての衰退を経験しながらも、地域住民主導の街づくりによって再活性化を実現し、その過程で「食べ歩き」という要素が重要な役割を果たしました。
「食べ歩き」によって観光客は出来立ての料理を少量ずつ様々に楽しめるだけでなく、歴史的建造物や伝統的な街並み、地域コミュニティの温かさといった付加価値も体験できます。
さらに、老舗店舗とトレンド発信型の新規店舗、地域特性を活かしたチェーン店が共存する多様性のある商業空間の創出も、重要な集客要因となっています。

エフピコ商事おすすめ包装資材

これまで最新のインバウンド動向について分析してきましたが、ここからは飲食店における具体的な施策についてご説明いたします。
特に重要となるのが、商品提供方法および店舗演出です。
『3.最新のトレンドは「日本初心者」「SNS」「コト消費」』で触れたように、最近は事前予約や下調べをせずに訪日する“日本初心者”外国人観光客も増えている傾向を踏まえ、店頭販促の重要性が一層高まっています。
特に、食べ歩き需要への対応や、日本文化を効果的に演出する販促資材の活用が有効です。

1.おにぎり



近年、日本の伝統的な食文化「おにぎり」が世界的な注目を集めています。
訪日外国人観光客の間でも、手軽さと経済性から高い支持を得ており、特にコンビニエンスストアでの購入率が顕著です。
「ONIGIRI」としてグローバルに認知が広がる中、2021年頃から専門店の展開が加速しています。
特筆すべきは、老舗「おにぎり 浅草 宿六」のミシュランガイド東京2019への掲載が、国際的な評価向上の転換点となったことです。
海外市場における展開も着実に進展しており、欧州市場では日系専門店チェーンの出店が活況を呈しており、パリのスーパーマーケットでは専用売場が設置されるなど、現地での定着が進んでいます。
おにぎりの市場性を高めている要因として、以下の特徴が挙げられます。

  1. 食材の柔軟性(ベジタリアン、ヴィーガン、ハラール対応が可能)
  2. シンプルな調味(塩のみでの調理が可能)
  3. 健康志向との親和性
  4. 宗教・文化的制約の少なさ

片手で食べられる利便性の高い日本のソウルフード「おにぎり」の需要は、今後さらなる成長が期待されます。
エフピコ商事ではおにぎりに使用できるプラスチック容器やフィルムを多く取り揃えております。

多様な形のおにぎりに対応。竹柄はプレミアムおにぎりやこだわり商品の差別化に◎
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ワンタッチで確実に閉まり作業効率アップ。商品価値の高い大型おにぎりの販売展開にも◎
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日本の伝統的な食文化を体現するデザインはインバウンド需要への訴求力大!
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2.和牛



訪日外国人観光客向けの新たな注目商材として「牛串」が市場で存在感を高めています。
大手外食産業各社が相次いで参入する中、プレミアム和牛を活用した高付加価値商品の展開により、インバウンド需要の獲得を加速させています。
各社は和牛の国際的なブランド価値向上を企図しつつ、訪日外国人観光客の消費需要の取り込みを戦略的に推進しています。
エフピコ商事では牛串に使用できる串や耐油性のある袋や容器を多く取り揃えております。

調理時の脂の過度な流出を抑制するため、やや太めの串径が◎。ナチュラルでサステナブルな竹串は多くの国で好意的です。

油分の多い霜降り和牛には、高い耐油性と強度を備えた破れにくい耐油袋が◎。

袋ではなく容器をお考えの場合には、コストパフォーマンスに優れた汎用トレーがおすすめ。
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3.スイーツ・ドリンク



近年、SNSにおいて高い訴求効果を発揮しているスイーツ・ドリンク市場。
ドーナツやマカロン、プリンといった定番商品も市場ニーズに応じて進化を続けています。
従来の特徴を維持しながら、革新的な食材との組み合わせやデコレーションの刷新により、商品の付加価値を高めています。
2024年にはヘルシーフードブームの代名詞ともいえるアサイーボウルや韓国で人気のフルーツ飴タンフルやグリークヨーグルトが流行しました。
このような市場動向において、当社はスイーツ・ドリンクに透明容器やデザインがおしゃれな容器をおすすめしております。
商品の視認性を大幅に向上させ、SNSプラットフォームでの情報拡散力を強化する重要な要素となっております。

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フチで指が切れにくいセーフティエッジ加工。丸型・四角・八角など幅広いデザイン◎
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デリバリー&テイクアウト専用容器。SNS映えする柄を多数取り揃えています!
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視認性の良い透明コップ。おしゃれなデザイン印刷を選べばブランド価値もアップ◎


まとめ

2025年もインバウンド市場は更なる成長が予測されており、飲食業界にとって極めて有望な事業機会が創出されています。
円安基調の継続、世界的な日本食への関心の高まり、またSNSを通じたグローバルな情報発信力の強化により、訪日外国人による事前の店舗リサーチと計画的な来店が顕著に増加しております。
このような市場環境において、最新のインバウンドトレンドを知り、体制整備を早期に実施することは、競合他社との差別化要因となり、持続的な収益機会の確保に直結するものと考えられます。
エフピコ商事では今回ご紹介した商品以外にも、飲食店で使えるインバウンド向け商品を多く取り揃えております。
ぜひお気軽にお問い合わせください。



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社名 :エフピコ商事株式会社
代表者:代表取締役会長 小松 毅至、代表取締役社長 門田 恒敬
所在地:〒163-6034 東京都新宿区西新宿6-8-1 新宿オークタワー34F
設立 :1987年4月
事業 :食品包装資材を中心とした卸売・小売販売、ECサイト「パックマーケット」の運営
資本金:4億円

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