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使い捨て手袋の選び方。安心、安全な食品管理のために

記事公開日 :  2025/10/01

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使い捨て手袋の選び方。安心、安全な食品管理のために

新型コロナウイルスの影響により、使い捨て手袋の需要は従来の医療・介護分野から、飲食・小売業界へと大きく拡大しました。
数年間続いたコロナ禍では、飲食店のビュッフェ・ドリンクバーはもとより、食品売り場や食品物販店などでも、使い捨て手袋を着用して食品を扱う店舗が増え、定着しました。
現在、社会活動は平常を取り戻しつつありますがこの経験を通じて、国民の衛生管理に対する意識は従来以上に高まっているのが現状です。
特に、高い衛生意識が根付いている日本市場において、この傾向は継続するものと予測されます。
使い捨て手袋の使用シーンは多岐にわたります。
食品加工や盛り付け、介護や医療現場などで幅広く活躍し必要不可欠な衛生用品です。そのため、手袋の素材も多種多様です。
本記事では、使い捨て手袋とは、用途別の選定ポイント、エフピコ商事がご紹介できる商品について詳しく説明します。
ぜひ最後までお読みください。

使い捨て手袋とは

使い捨て手袋は、商品の保護と作業者の安全確保を目的とした、1回の作業で交換可能な衛生的な作業用手袋のことです。
手にフィットする設計により、優れた操作性と素手感覚での作業を実現し、食品加工、飲食店、医療・介護現場など高い衛生基準が求められる環境下での使用に最適です。
コストパフォーマンスに優れ、多様な業界のニーズに対応できる豊富なラインアップがあります。
使い捨て手袋は素材によって作業性や使用感が異なります。
そのため商品選定においては、商品の特性を適切に把握することが不可欠です。


素材別の機能とそれぞれのおすすめ用途

ここからは主要な使い捨て手袋について、素材特性、用途適性、作業効率性の観点から説明していきます。


1.ラテックス手袋(天然ゴム手袋)

天然のゴム素材(ラテックス)製手袋です。柔軟性があるため手にフィットしやすく、廃棄時に環境負荷がかからないことがメリットです。

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特長 ・素手感覚の優れたフィット感、優れた耐久性があり
・低温環境下でも硬化しにくい
・天然素材のため廃棄時の環境負荷を最小限に抑制
おすすめ用途 ・介護、医療分野
・衛生管理が必要な施設の清掃業務
・その他水回り作業全般
使用上の留意点 ・他素材と比較して高価
・ラテックスアレルギーの方は使用できない
・耐油性、耐薬品性、耐溶性に難がある


2.PVC手袋(塩化ビニール手袋)

塩化ビニール製手袋です。耐油性、耐酸性、耐アルカリ性ともに高い耐性を持っているため多様な現場で活用されています。



特長 ・細部の作業に適した薄手設計
・耐油性、耐薬品性、耐溶性に優れている
・安定した品質維持特性がある
おすすめ用途 ・薬品を扱う介護、医療分野
・直接食品に触れないスーパーのレジ担当など
使用上の留意点 ・耐熱性が低いため高温環境下での使用ができない
・食品衛生法改正に伴い、油脂性食品との接触には適合基準を満たす商品の選定が必要


3.ポリエチレン手袋

ポリエチレン製手袋です。食品衛生法適合の商品が多く、食品を扱う現場でよく使用されます。コストパフォーマンスに優れ、柔軟性と取り扱いやすさも両立しています。



特長 ・他素材と比較して安価
・食品衛生法適合商品が多い
・スムーズな着脱。エンボス加工タイプを選択すれば作業性向上が可能
おすすめ用途 ・食品加工業界
・弁当、惣菜などの調理工程
・ビュッフェ等での食品提供作業
・介護、医療分野
・衛生管理が必要な軽作業
使用上の留意点 ・一時的使用に最適で、長時間作業には適さない
・フィット感を重視する作業には不向き
・強度面での制約あり


4.ニトリル手袋

ニトリルゴム(合成ゴム)製手袋です。優れた耐油性を備え、摩耗に対する強度も確保されています。天然ゴム由来のラテックスアレルギーがある方も安全にご使用いただけます。使い捨て手袋の中では最も多くの用途で使用することができます。



特長 ・優れた耐油性、耐薬品性
・高い耐久性と作業適性
・素手感覚の優れたフィット感
おすすめ用途 ・食品加工業界
・弁当、惣菜などの調理工程
・製菓・パティスリー業界など細かな作業を必要とする調理
・介護、医療分野
・塗装工事業界
・機械整備、石油を扱う分野
使用上の留意点 ・他素材と比較して少々高価
・低温環境下では硬化する可能性がある


5.TPE手袋

「Thermo Plastic Elastomer(熱可塑性エラストマー)」製手袋です。従来のポリエチレン手袋と比較して、ゴムの柔軟性とプラスチックの加工のしやすさを兼ね備えた優れた素材となっています。



特長 ・ゴム弾性があるが、高温での成型が可能
・寒さや暑さの環境にも強い
・軽く、染色がしやすい
・価格と機能のバランスが良く、コストパフォーマンスに優れている
おすすめ用途 ・食品加工業界
・清掃業界(特に水回り作業)
使用上の留意点 ・PVC手袋やニトリル手袋と比較するとフィット感はない

細かい選定ポイント

1.粉のあり・なしで選ぶ

PVC手袋やニトリル手袋には粉付きタイプと粉なしタイプがあります。
素手感覚の優れたフィット感があるということは、密着していて使用を終えた際に外しづらいというデメリットにもなります。
そこで、粉を付けることで手袋と皮膚の密着を防止し、手袋のスムーズな着脱が可能となります。粉は、とうもろこしからできるコンスターチが使用されています。

2.エンボス加工のあり・なしで選ぶ

ポリエチレン手袋にはエンボス加工ありとなしタイプがあります。
エンボス加工とは表面に施された凹凸のことで、この凹凸が内側に施されているものを「内エンボス加工」、外側に施されているものを「外エンボス加工」、左右それぞれの片側に施されているものを「片エンボス加工」と呼びます。
エンボス加工を施すことで、物を持った時に滑りにくくしたり、手袋の着脱をしやすくする効果があります。

3.サイズで選ぶ

使い捨て手袋はサイズが細かく分かれている商品も多いです。
SS~LLなど使用者の手に合ったサイズを選ぶことができます。

4.厚みで選ぶ

薄手タイプは優れたフィット感により繊細な作業性を実現しますが、耐久性においては制限があります。
一方、厚手タイプは高い耐久性を備えていますが、精密作業への適用には限界があります。
【使用例】薄手:軽作業、食品加工、食品盛り付け等 厚手:自動車、金属などの重工業作業

5.色で選ぶ

商品によっては豊富なカラーバリエーションがあります。
一般的な透明・乳白色以外にも、品質管理に配慮した青色や、高級感のある黒色などがあります。
例えば、食品製造現場では異物混入の早期発見に効果的な青色、飲食店などの接客スペースでは清潔感と重厚感を兼ね備えた黒色など業態別・用途別のニーズに応じて選択することができます。



使い捨て手袋の比較表

ご紹介した素材別の特徴特性を一覧にまとめました。利用シーンや使用環境を十分に考慮し、最適な商品を選定することを推奨します。

  材質 耐油性 耐熱性 伸縮性 作業性 耐突刺性 価格
ラテックス手袋 天然ゴム ×
PVC手袋 塩化ビニール やや高
ポリエチレン手袋 ポリエチレン ×
ニトリル手袋 合成ゴム
TPE手袋 PE+熱可塑性エラストマー ×
※価格はECサイト「パックマーケット」での比較


エフピコ商事おすすめ商品

1.ニトリルGLOVE

エフピコ商事のプライベートブランド商品「ニトリルグローブGLOVE」をご紹介します。
ニトリルGLOVEシリーズは厚みによって4種類の商品を取り揃えています。



衛生的で「一目でわかる」パッケージ

手首側から1枚ずつ取り出し可能な、衛生面に配慮したパッケージを採用。サイズ別にSSはピンク、Sはオレンジ、Mはグリーン、Lはブルーとカラーコード化しており、プライベートブランドの手袋シリーズ全てに統一して適用されています。

「独自基準」の耐性検査

食品現場で使用される多種多様なアルコール製剤に対応。
酸性域のpH値や高濃度エタノールのアルコール製剤を使用した厳格な基準で耐性検査を実施しています。

環境配慮設計

ニトリルグローブUPS、ニトリルグローブAXiS、ニトリルGLOVE50は、100%再生可能エネルギーで製造しており、製造時のCO2排出量を削減しています。

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商品詳細はこちら
ニトリルグローブUPS特集ページはこちら

2.外エンボスGLOVE

エフピコ商事のプライベートブランド商品「外エンボスGLOVE」をご紹介します。

衛生的で「一目でわかる」パッケージ

手首側から1枚ずつ取り出し可能な、衛生面に配慮したパッケージを採用。サイズ別にSSはピンク、Sはオレンジ、Mはグリーン、Lはブルーとカラーコード化しており、プライベートブランドの手袋シリーズ全てに統一して適用されています。

外エンボス加工

手袋の外側(食材に触れる部分)に凹凸をつけた加工です。食材とフィルムの間に隙間ができるため、食材がくっつきにくく、離れやすい特徴があります。

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環境配慮設計

原料に無機鉱物を配合することで、燃焼時に発生するCO2排出量を約7%削減しています。(ポリエチレン100%製品との比較)

装着感を高める"指絞り"加工

従来品の低フィット感という弱点をカバーする指絞り形状を採用。食材を混ぜたり練ったりする作業や、粘度の高い食材を扱う際でも、優れた装着感を実現します。

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商品詳細はこちら


3.TPE GLOVE

エフピコ商事のプライベートブランド商品「TPE GLOVE」をご紹介します。

衛生的で「一目でわかる」パッケージ

手首側から1枚ずつ取り出し可能な、衛生面に配慮したパッケージを採用。サイズ別にSSはピンク、Sはオレンジ、Mはグリーン、Lはブルーとカラーコード化しており、プライベートブランドの手袋シリーズ全てに統一して適用されています。

外エンボス加工と厚手仕様

手袋の外側(食材に触れる部分)に凹凸をつけた加工です。食材とフィルムの間に隙間ができるため、食材がくっつきにくく、離れやすい特徴があります。また、アルコールや酢にも強く、厚手フィルムで破れにくいため、作業中の破袋を防ぎます。

豊富なカラーバリエーション

作業現場では、食材選定や下処理、調理加工、盛り付け、洗浄、清掃など作業が多岐にわたります。衛生対策で重要な作業区域の管理や菌の交差汚染対策に対応できる4色展開の手袋です。

商品詳細はこちら


まとめ

使い捨て手袋の素材の特徴や機能を理解して、現場に合った手袋を選ぶことで、思わぬメリットが見えてきます。
例えば、作業効率のアップはもちろん、衛生管理の向上、さらにはコストダウンまで期待できます。
特に食品加工の現場では、食品衛生法に準拠した製品選びが欠かせません。
当社では、食品加工用はもちろん、飲食店、医療・介護用まで、様々な業種の要望に応える商品を豊富に取り揃えています。
商品選定にお悩みの際は、当社の経験豊富な専門スタッフが、お客様の用途に最適な商品をご提案いたします。
まずはお気軽にご相談ください。

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ぜひチェックしてみてください。
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エフピコ商事は、食品トレー・容器のリーディングカンパニーである株式会社エフピコのグループ企業で、食品包装資材の専門商社です。北海道、東京、大阪、広島、福岡の全国5拠点に本社および営業所を展開し、エフピコグループが有する全国9箇所の配送センターによる物流ネットワークを活用し、迅速で安定した商品供給体制を構築しています。「必要な情報」と「必要な商品」を「必要な時」に合理的な手段でお届け。容器・資材消耗品のワンストップサービス企業を目指しています。

社名 :エフピコ商事株式会社
代表者:代表取締役会長 小松 毅至、代表取締役社長 門田 恒敬
所在地:〒163-6034 東京都新宿区西新宿6-8-1 新宿オークタワー34F
設立 :1987年4月
事業 :食品包装資材を中心とした卸売・小売販売、ECサイト「パックマーケット」の運営
資本金:4億円

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