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食品ロスを削減するために包装資材を工夫しよう

記事公開日 :  2025/10/06

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食品ロスを削減するために包装資材を工夫しよう

食品ロス削減に向けた取り組みが国際的に注目されています。
持続可能な開発目標SDGsの目標「12 つくる責任 つかう責任」には食品廃棄物に関する目標が掲げられています。



この目標のターゲットの1つに「2030年までに小売・消費レベルにおける世界全体の一人当たりの食料の廃棄を半減させ、収穫後損失などの生産・サプライチェーンにおける食料の損失を減少させる。」と設定されるなど、国際的に重要な課題となっています。
近年世界的な人口増加と食料需要の高まりの中で、依然として全世界の人口のおよそ9人に1人に相当する約69,000万人(世界の8.9%)が飢餓状態にあると言われています。
それにもかかわらず、今この瞬間も賞味期限切れや食べ残しによって、まだ食べられる食料が廃棄される「食品ロス」が起こっています。
この食品ロスという課題に向けて、企業として何から取り組めばいいか分からないというケースも多いはずです。
本記事では、食品ロスとは、日本政府の食品ロス削減への取り組み、包装資材の工夫について、食品ロス削減に貢献する包装資材の種類について詳しく説明します。
ぜひ最後までお読みください。

食品ロスとは

食品ロスとは、本来であれば食べられるのに捨てられてしまう食品を指します。
食品ロスには大きく分けて「事業系食品ロス」と「家庭系食品ロス」の2種類があり、事業活動に伴い発生する食品ロスを事業系食品ロス、家庭内で発生した食品ロスを家庭系食品ロスとそれぞれ呼びます。

事業系食品ロスの例

・食品の製造過程で発生した規格外品(形が崩れている、規定の大きさに満たないなど)
・返品された商品
・外食店、スーパーなどでの売れ残り品
・外食産業における客の食べ残し など

家庭系食品ロスの例

・家庭内での食べ残し
・食品の購入過多による直接廃棄(賞味期限切れなどの未開封食品を廃棄)
・野菜の芯や皮、肉の脂身や魚の血合いなど、本来食べられる部分を過剰に取り除いてしまう過剰除去

農林水産省の発表によると、日本の食品ロス量は年間472万t(事業系食品ロス236万t、 家庭系食品ロス236万t)にも及びます。
事業系の食品ロスは更に4業種に分類することができ、食品製造業:117万t、食品卸売業:10万t、食品小売業:49万t、外食産業:60万tです。
これを国民1人当たりに換算すると、年間約38kgの食品を廃棄していることになります。
これは、毎日茶碗1杯分弱のご飯を捨てている計算になります。
参考:農林水産省「食品ロスとは」

日本政府の食品ロス削減への取り組み



日本政府は2019年5月に食品ロス削減推進法(正式名称:食品ロスの削減の推進に関する法律)を制定しました。
国と地方公共団体が連携し、事業者や消費者に対して食品ロス削減に関する知識の普及・啓発を行うことが目的です。
消費者に対する主な活動の一つとして、食品ロスの啓発を目的としたリーフレットの作成・配布があります。
消費者庁ウェブサイトでは食品ロス削減レシピの情報発信や、混同しやすい消費期限と賞味期限の違いについて正しい理解を促す取り組みも行っています。
地方公共団体と事業者が連携した食品ロス削減の取り組みも増えています。
具体的には、持ち帰りや少量メニューの提供など食べ残し削減を推進する飲食店の登録・認定制度の実施、地域学習会の開催、フードバンクなどの民間団体への活動支援など、多方面にわたる啓発活動が展開されています。
参考:消費者庁[食品ロス削減]食べもののムダをなくそうプロジェクト

企業ができる包装資材の工夫について

先にも述べた通り、日本の食品ロスの半分は食品事業者から出ています。
食品廃棄物の排出抑制対策においても、新たに生まれ変わらせるリサイクルよりも、食品ロスを出さない工夫を含めた発生の抑制(リデュース)が優先されています。
持続可能な社会の観点からも、製造時に食品ロスを生まない工夫が重要です。
具体的な活用例としては、AI(人工知能)の活用や加工の工夫、包装資材(パッケージ)の工夫による賞味期限の延長、賞味期限の年月表示化(大括り化)などが挙げられます。
ここでは、包装資材の工夫について注目します。
スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどには、袋詰のスナック菓子、カップラーメン、缶詰、瓶詰、レトルト食品、食品トレーを使った肉や魚・・あらゆる食品に包装資材が使われています。
この包装資材は、食品の品質や安全性を守るために様々な工夫がなされています。
政府は、食品ロス削減の推進に向けて、この包装資材の工夫事例を農林水産省のホームページに掲載しています。
包装資材の工夫・改善によって、食品自体の「鮮度保持向上」や「賞味期限の延長」、使用頻度や量に合わせた「小分け個包装」、「輸送時の損傷軽減」などを実現することができます。
参考:農林水産省「容器包装リサイクル」

食品ロス削減に貢献する包装資材の種類

食品の種類によって食品ロス削減に繋がる包装資材は変わってきます。
ここでは賞味期限の延長、鮮度保持、輸送時の損傷軽減の機能がある包装資材をご紹介します。



1.専用フィルム袋を使用した真空包装


食品に空気が触れることで酸化が起き、傷みの原因となります。
真空包装とは、ナイロンポリなどの専用フィルム袋などを使用し、袋内の空気を抜き真空状態にすることです。
真空包装は袋の中だけでなく食品に含まれる空気も抜くことで、酸化による食品の変質や細菌の繁殖による腐敗を防ぎ、鮮度を保ち美味しさを長持ちさせることが可能です。
真空包装の中の一つにスキンパック包装があります。
スキンパックでは食品をトレーなどの上に乗せ、その上から加熱したフィルム状の蓋材で覆って密着するため、一般的な真空包装よりもドリップが漏れにくいのが特徴です。
他にも、MAP包装(ガス置換包装)という技術もあります。
これは、パッケージ内の空気を不活性ガスに置換する包装方法です。
真空包装は空気を抜くため包装が縮むのに対し、MAP包装(ガス置換包装)では空気の容量を減らさずに酸素を置換できるため、内容物の損傷や商品の見栄えを損なわずに包装することができます。

エフピコチューパ株式会社の「ナイロンポリFS」をご紹介します。
ナイロンポリFSは、優れた密着性を実現する薄膜フィルムとして、水産加工、畜肉加工、その他加工食品に最適です。
真空パッケージング工程における不良率を大幅に抑制し、特にピンホール発生に起因する再パッケージングの作業負担を軽減。製造ラインの効率化と品質管理の向上に貢献します。
ナイロンポリシリーズは多くのサイズ・バリエーションをを取り揃えておりますのでぜひチェックしてみてください。
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2.鮮度保持シート


食品からドリップ(汁)が出ることで細菌が増殖し、傷みの原因となります。
エフピコ商事のプライベートブランド商品「W-PHマットシリーズ」をご紹介します。
食品を置くだけ、巻くだけで鮮度保持し食品ロスを防ぐことができる商品です。
W-PHマットは食品接触のフィルムに特殊穴形状を施しており、ドリップを素早く吸収し逆戻りを防止します。

さらに通気性が良く、水分を吸いすぎないため食品の変色を防止して瑞々しく保ちます。
フィルム層の下には3層構造の不織布層があり、ドリップを弱酸性に保ち細菌増殖を抑制します。
多くの細菌はpH7〜8の中性域で最も増殖しやすいため、ドリップのpH値を弱酸性に保つことで細菌を抑制することができます。
W-PHマットシリーズは多くの色・サイズ・バリエーションを揃えておりますのでぜひチェックしてみてください。
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3.蓋付き容器



デリケートな果物は輸送時の衝撃で傷みやすく、小売店の売り場でも傷がついてしまうと廃棄となり食品ロスとなってしまいます。
蓋付きの専用容器を使用することで、果物を保護し食品ロス対策をすることができます。
エフピコチューパ株式会社の「ペコペット®フルーツ」をご紹介します。
ペコペット®フルーツは、青果物の品質保持と物流効率の両立を追求した容器です。
その特長として、まず丸型青果物に最適化された底面設計により、商品の安定した固定が可能となっています。
また、重量のある商品にも対応できるボタンかん合を採用し、輸送時の安全性を確保しています。
構造面では、側面全体にリブを配置することで強度を維持しながら、環境負荷低減に寄与する軽量化を実現。
さらに、天面と底面の噛み合わせ構造により、陳列時の商品ズレを防止する工夫を施しています。
加えて、青果物の鮮度維持に不可欠な通気性については、側面に適切な通気孔を配置することで最適な環境を実現。これにより、商品価値の維持向上に貢献しています。
エフピコチューパでは青果物に最適な容器を多数取り揃えております。ぜひチェックしてみてください。
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今回ご紹介した例はほんの一例です。
このように食品、用途によって包装資材を選択することで食品ロスを抑制することができます。

まとめ

食品ロス削減はグローバルで注目される重要な課題です。
企業が食品ロス削減に取り組むことは、企業のコスト削減だけでなく企業イメージの向上にも繋がります。
食品ロスを削減したいが何から取り組んで良いか分からないという企業様は、本記事で取り上げた包装資材の工夫に取り組んでみてはいかがでしょうか。
エフピコ商事では今回ご紹介した商品以外にも、食品ロス削減に貢献できる商品、環境負荷を抑えた商品、食品業界の利便性向上に繋がる商品を多く取り揃えております。
ぜひお気軽にお問い合わせください。

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エフピコ商事とは?

エフピコ商事は、食品トレー・容器のリーディングカンパニーである株式会社エフピコのグループ企業で、食品包装資材の専門商社です。北海道、東京、大阪、広島、福岡の全国5拠点に本社および営業所を展開し、エフピコグループが有する全国9箇所の配送センターによる物流ネットワークを活用し、迅速で安定した商品供給体制を構築しています。「必要な情報」と「必要な商品」を「必要な時」に合理的な手段でお届け。容器・資材消耗品のワンストップサービス企業を目指しています。

社名 :エフピコ商事株式会社
代表者:代表取締役会長 小松 毅至、代表取締役社長 門田 恒敬
所在地:〒163-6034 東京都新宿区西新宿6-8-1 新宿オークタワー34F
設立 :1987年4月
事業 :食品包装資材を中心とした卸売・小売販売、ECサイト「パックマーケット」の運営
資本金:4億円

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